まとめにかかる。まずは、質点系の運動エネルギーの総和が、重心の運動エネルギーと重心に対する相対運動エネルギーの和
で表されること。
多質点系の運動エネルギー (2)
質点系への拡張。
ただし、,
棒でつながれた質点系の運動
棒でつながれた質点系。なぜ円運動の方程式を使えるのか? Yahoo!知恵袋>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1187616916 より。
【問題】
なめらかな水平面上に,質量の質点と質量の2つの質点を軽くて伸び縮みしない長さの棒でつないだものが置いてある。棒は接合部で自由に回転できるものとする。初期状態で質点は図のように一直線をなしている。真ん中の質点に図のように右方向の初速度を与えた。この直後の質点が棒から受ける力の大きさはいくらか。
直線2連振子のエネルギー(2)
直線2連振子のエネルギー - 科学のおもちゃ箱@Hatenaの定量的考察を試みた。
まず,初歩的な計算で最下点までのエネルギー移動を考察しよう。
本来の題意である最下点での速さを求める。
力学的エネルギー保存により
ここで,
を考慮して解けば,
を得る。したがって,おもり1のエネルギー変化は
同様に を得る。
「個別の力学的エネルギー保存が成立するのではないか」
という勘違いとともに多く見られる勘違いは,
「重心の力学的エネルギーは保存するだろう」
というものである。もちろん重心まわりの回転のエネルギーを忘れてはいけない。
重心の軸からの距離および最下点での速さ
を考慮すると
失われた重力による位置エネルギーとの差をとれば
この差は重心まわりの回転のエネルギーまたは,相対運動のエネルギーということになる。
は容易に確認できるだろう。ただし,
は重心まわりの慣性モーメントである。
直線2連振子のエネルギー(3) - 科学のおもちゃ箱@Hatena へ続く。
(初稿:2012/12/06)