スケール因子だの、回転変換だの…とややこしさ満載の球座標のベクトル解析。過去においてもいろいろと考えてきたが、これまで「カンニング」なしで自力でたとえばラプラシアンの表式を導出する、といったことにはとても自信が持てなかった。しかし、よくよく考えてみると、そのややこしさはほとんどが可動基底の微分に端を発している。こいつを何とか突破すれば、あとはシステマティックに片づけることができそうだ。
可動基底の微分
角変位にともなう可動基底の変化を知ることは、3次元図形の読み取り問題でありなかなか骨の折れる操作だが、何とか図を描いてこなすことができる。結果としての基底の微分は、
, ,
, ,
または、
回転(rotation)