「かぎしっぽ」で4次元超球の表面積について質問があった。
>http://hooktail.maxwell.jp/cgi-bin/yybbs/yybbs.cgi?room=room1&mode=res&no=23043&mode2=preview_pc
これをきっかけに,調べてみた。
>http://takeno.iee.niit.ac.jp/~shige/math/lecture/basic3/data/ball1.pdf
>http://my.reset.jp/~gok/math/pdf/spm/sphere.pdf
なるほどなるほど。…で,整理してみた。
次元超球とは,次元ユークリッド空間において
を満たす点の集合である。その次元体積を
とおく。の場合の体積を求めよう。
における切り口は,
で表される次元球であるから,
と書ける。と置換して, に対して部分積分により以下を得る。
ここに,
であるから,順次
と得られて,
となる。すなわち,4次元超球の体積は
また,その表面積は
となる。
(初稿:2009/03/01)
【補足】
次元球の体積は一般に ガンマ 関数
:非負実数の場合
を用いて
と書ける。
参考:
n次元超球の体積の求め方と考察 | 高校数学の美しい物語
n 次元球の体積 - EMANの統計力学
(2021/11/24)