「Yahoo!知恵袋」でみつけた問題
長さの糸につるされた単振子において、糸がゆるんで放物運動になった後に円の中心を通るのは、最低点における速さがいくらのときか? また、糸がゆるむのは鉛直下方から測っておよそ何度の位置か?
(出典:学術図書出版社『力学への道』第2章の演習問題18)
※Algodooで糸は面倒なので、円筒面とした。
【解答】
離れるときの中心角を、そのときの速さを とおくと、エネルギー保存により
張力を として、運動方程式
2式より
すなわち なって糸がゆるみ、円運動から離れる角 は
より
この後が問題である。離れるときの速さ に対して
糸がゆるんだ小球が中心を通る条件より
最低点での速さ は
となる、というのがテキストの展開。質問者は を求める段になって追跡不能に陥ったわけだ。
斜方投射として2方向分解して考えることもできるが、下図のように図形的に考察するのが簡明である。
図の はここでは である。 秒後に だけななめ上方へ進むはずの小球が、重力のために だけ落下して円の中心を通ることになる。
2式より を消去して、 について解けば
を得る。