斜面への弾性衝突と放物運動

Yahoo! 知恵袋」で似たような問題をまたみつけてしまった。選択肢から正答を選ぶ問題なので、なおさらエレガントに解きたいところである。
【問題】
図のように,小球を高さ h の点 A から初速度 0 で落下させた。小球は傾き 30°の固定された滑らかな斜面 と高さ L の点 B で弾性衝突した後,次の斜面との衝突が ちょうど斜面の下端 C であった。このときの h として最も 妥当なのはどれか。(選択肢省略)
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【解答】
摩擦がないので斜面方向の速度成分は保存され、弾性衝突なので斜面に垂直な方向の速度成分は反転する。すると、跳ね返りにおいて「反射の法則」が成立することになる。
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もし、重力がなければ図の vt に沿って小球は進む。しかし重力のために1/2 gt^2だけ落下してC点を通ることになる。斜面上の2Lと合わせて正三角形ができる。
v^2 = 2g(h - L)
vt = \displaystyle\displaystyle\frac{1}{2} gt^2 = 2L
以上より t,v を消去して
h = \displaystyle\frac{3}{2}L
を得る。