3次元極座標系への応用を検討する。
3次元極座標
まず,座標変換
を微分して,
すなわち,
ここで,
であるから,
これが,ベクトル成分の変換ということになる。左辺は左手系に移っているから,には反転が含まれることに留意したい。
次に基底の時間微分だが,
を微分して,
によって導出できる。ただし,はの転置である。しかし,この計算はかなり煩雑になる。そこで,微小回転による基底の変化を,直接調べてみよう。
結果は,
したがって,
となる。反対称で簡単な結果から見ると,さらにエレガントな導出の方法があるように見える。これは,今後の宿題としよう。これを用いて速度,加速度を求める。
時間微分すると,速度
を得,さらにもう一度微分すると,加速度
を得る。
運動座標系のシステマティックな導出(3) - 科学のおもちゃ箱@Hatena
に続く。
(初稿:2010.04.18)