連星の一方に固定した座標系による記述(覚え書き)

連星は重心系において、それぞれ重心を焦点とする相似な楕円軌道を描く。
連星の一方A(質量 M)から見た他方B(質量 m)の運動は、Aを焦点とするやはり個別の軌道に相似な楕円軌道となる。しかし、Aに固定した座標系は非慣性系であるから、慣性力の考慮が必要になる。

相対運動の力学的エネルギーを考えると
E = \displaystyle\frac{1}{2}\mu u^2 - \frac{GMm}{r}\\
= \displaystyle\frac{1}{2}\frac{Mmu^2}{M+m} - \frac{GMm}{r}\\
= \displaystyle\frac{1}{2}mu^2\left(1 - \frac{m}{M+m}\right) - \frac{GMm}{r}\\
= \displaystyle\frac{1}{2}mu^2 - \frac{GMm}{r} - \frac{m^2u^2}{2(M+m)}
と書き換えられる。

最終項が慣性力によるポテンシャルエネルギーという解釈でよいのか?