トラス構造などの静力学において威力を発揮する仮想仕事の原理。初歩的な応用問題である。
「力学」(原島鮮)からひろった。
【問題】
質量の剛体棒を自由に回転できるように正方形に連結した枠がある。図のように左辺を壁に固定し,上辺と右辺の中点を糸でつないで枠を正方形に保つとき,糸の張力を求めよ。ただし,重力加速度の大きさを とする。
※Algodooの設定は,[kg] である。
【解答】
上辺・下辺の中点が だけ微小変位するとき,右辺中点は だけ変位する。仮想仕事の原理により,この仮想変位による仕事の合計はゼロだから,求める張力を とすると,
を得る。
Algodooシーンのダウンロード
https://www14.atwiki.jp/yokkun?cmd=upload&act=open&pageid=391&file=VirtualWork.phz
(初稿:2010/05/04)