質点系の角運動量が,重心運動の角運動量と重心まわりの相対運動の角運動量の和として表されること。慣性モーメントに関する「平行軸の定理」の根拠でもある。
番目の質点の質量を ,位置を とすると,総質量と重心位置は,
である。重心運動と相対運動の角運動量の和は,
となり,質点の角運動量の総和に他ならないことが示された。
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剛体の場合に,任意の軸まわりの慣性モーメントが,それに平行な重心を通る軸まわりの慣性モーメント を用いて,
と表される「平行軸の定理」は,剛体の各点に質点を対応させれば,上記の角運動量の性質が根拠となっていることがわかる。
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(初稿:2010/07/14)