以前、連星系の公転が突然停止したら、とか、一方の質量が突然欠損したら、とかの突飛な考察をしたことがあった。
連星系の崩壊 - 科学のおもちゃ箱@Hatena
連星系の崩壊2 - 科学のおもちゃ箱@Hatena
今回の考察は質量欠損の続きだが、無限遠に離れて崩壊するというのでなく、どういう軌道にシフトするかを考えてみる。これも、「知恵袋」から拾ったネタである。
連星間の距離を として、中心Oまわりにそれぞれ
の速さで公転していた等質量連星の一方の質量が突然 から に減少したとする。質量欠損によって相互の位置と速度は変わらないものとして、その後の軌道を考察する。
重心はOからGに移動するが、シフト後の重心は初速
をもつから、連星系は全体としてこの速さで移動することになる。
そこで、重心系での軌道がどうなるかを考えよう。
近点距離 における相対速さ 、遠点距離 における相対速さ に対して、
面積速度一定から
また、力学的エネルギー保存により
ただし、 は換算質量
となるが、シフトの初期位置と相対速さは
であるから、連立して を消去すれば
を得る。
結果は余りに簡明なので、もう少しエレガントな解法がないかどうか、宿題としたい。
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https://img.atwiki.jp/yokkun/attach/1/1524/rensei-kei-no-situryou-kessonn.phz
※ return キーを押すと質量が 1/3 になるように仕組んだ。