【問題】
図のように、仰角 の斜面と半径 の円弧状の曲面を点Sで滑らかに接続した坂道を転がる円柱の運動について考える。円柱は、斜面上で最下点Pから重心の高さが となる点Qに、そっと置かれるものとする。円柱は一様で質量を 、半径を とする。また、斜面および曲面と円柱の間の静止摩擦係数を 、重力加速度の大きさを とする。円柱は斜面を滑ることなく転がり、最下点Pを通過後円弧を上り始めた。円柱が滑り始める角度 を求めよ。ここで は最下点Pからの円弧の中心角とする。
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【解答】
の位置にあるとき
半径方向の運動方程式
力学的エネルギー保存より
ただし、
滑らずに転がる条件 を適用すると
2式連立して、
…①
を得る。
接線方向の運動方程式
重心まわりの回転の運動方程式
2式連立して を適用すると
…②
を得る。
滑らずに転がる限界
に①②を適用すると
を得る。