最近、固定座標軸2軸まわりの回転による位置ベクトルの移動を考察した。
位置ベクトルの2軸回転 - 科学のおもちゃ箱@Hatena
与えられた位置ベクトルを任意の位置に回転させるには、回転軸を任意に取れるならば本来1軸まわりの回転ですむ。回転軸は元ベクトル と先ベクトル の両方に垂直だから、両者のベクトル積方向となるだろう。
方向だけ取り出して単位ベクトルとした。回転角は、
となるが、電卓や数学ソフトでは の値域は だから、拡張のために次のようにする。
不等号のあるのは論理式である。
以上で1軸回転の方法は終わりだが、これを検証するのはなかなか面倒なことになる。
次の手順をとることにする。
① 軸を の方向に回転させて 軸とする。
② 軸まわりに 回転する。
③ 軸を 軸にもどす。
①は、先の考察でやった方法で を へと回転させる操作の逆をやればよい(今回は座標軸の回転だから)。
結果として回転操作の記述は次のようになるだろう。これはきわめて冗長な連続回転になっており、技術的な意味はほとんどなく、単に上の回転が正当であることを検証するためだけのものである。