Yahoo!知恵袋>http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1353774478より。机上に落下するくさりの重心運動と抗力の変化に関する問題。
【問題】(抜粋改題)
長さ ,線密度 の一様な鎖を鉛直にたらし,鎖の下端が固定された机の面にちょうど達しているように,鎖の上端が手で支えられている。 鎖は、落下後に跳ね返らず、そのまま静止するものとする。くさりが机に接する点を原点とし,鉛直上向きに 軸をとる。
(1) 鎖の上端を離してから時間 の後の上端の位置 を求めよ。落下している部分は自由落下とみなせる。
(2) くさり全体の重心の位置を とするとき,重心の速度 を の関数として求めよ。
(3) 重心の運動方程式を用いてくさりが机から受ける全抗力 を求めよ。また,これを上端位置 の関数 として表せ。
【解答】
(1)
(2)
高さ0に質量 ,高さ に質量 があると考えて
(3)
時刻 における運動量は,
したがって,重心の運動方程式は
(1)の結果を代入して,
を得る。
※机上の鎖の重さは であるから,余分は非弾性衝突によって生じる分である。微小時間 に失われる運動量は,
すなわち,衝突による抗力の力積が だから,抗力の増加分が 。したがって,
となるのである。
Algodooシーンのダウンロード>http://www14.atwiki.jp/yokkun?cmd=upload&act=open&pageid=480&file=FallingChain.phz
(初稿:2011/01/22)
追記
机上の鎖の重さを支える力は、
微小時間 における運動量変化は
等加速度直線運動の公式により
したがって、運動量変化の源となった力は、
結果として鎖が机から受ける抗力の総和は
となる。