慶応'05入試問題より。水平に加速する斜面をのぼり,上端から飛び出す物体の運動。
【問題】
傾角30°で長さ のなめらかな斜面の下端に質量 の小物体が静止している。今,重力加速度の大きさ の 倍の一定加速度で,斜面が水平右向きに動き始めた。図のように座標軸をとる。
(1) 斜面が動き始めてから小物体が斜面上端を飛び出すまでの時間と,飛び出すときの水平位置,および速度成分を求めよ。
(2) 小物体が斜面を飛び出してから地面に落下するまでの時間と,着地点の水平位置を求めよ。
※ Algodoo の設定は, である。加速は長いばねで引いて近似的に等加速度を実現した。
Algodoo シーン
>http://www14.atwiki.jp/yokkun?cmd=upload&act=open&pageid=296&file=Keio05.phz
【解答】加速する斜面から飛び出す物体
(1)
斜面とともに動く立場で見たとき,斜面上方への加速度 は運動方程式により
となる。したがって,飛び出すまでの時間を とすると
である。このとき,飛び出す水平位置 は
となる。また,速度成分は
(2)
求める時間を とすると,
また,着地点の水平位置 は
となる。
(初稿:2010/01/02)