地球中心を貫くトンネル内の単振動問題はよく知られているが、2球が単振動をしながら衝突を繰り返す運動の考察がおもしろい。
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非弾性衝突を繰り返す運動
質量 の小球PをAからスタートさせ、続いて等質量の小球Qを同じくAからスタートさせたら、P,Q はOBの中点Cで衝突した。はねかえり係数を とするときその後の運動を考察する。
力学的エネルギー保存
により、Cでの衝突直前の速さは
衝突後の単振動の振幅を とすると
より
となる。
以後、P,Q は衝突ごとに力学的エネルギーおよび振幅を減じながら衝突を繰り返す。この運動の考察は、衝突ごとに位相交換をするので、等速円運動として考察するのがわかりやすい。
P,Q は青色の位相で衝突し、その後位相交換とともに振幅を減じて茶色に移る。そのまま、円周上を反時計回りに同じ位相差でまわり、次に緑色の P,Q として衝突する。衝突ごとに振幅および位相差は同じように減少していくが、衝突位置が であることには変わりがない。
左右交互の無限回衝突の後に、P,Q は一緒に振幅 の単振動を続けることになる。